30-8夏の風物詩、鮎!鮎の塩焼きをきれいに食べる方法は?
夏の代表的な食材でもある河魚、鮎。
旬は梅雨が明ける、夏半ば頃と云われています。
この頃の鮎は若鮎で、身が柔らかいのが特徴です。
塩焼きで食べると、本来の味が楽しめます。
波打つように串打たれた鮎の塩焼きは、
川のせせらぎが連想され、涼を運んでくれます。
こんがりと焼かれた鮎を、蓼酢で食べれば、
口いっぱいに、香ばしくほろ苦い香りが広がり、
蓼酢の独特の酸味が良いアクセントに。
鮎は別名「香魚」とも言われる程香り豊かです。
筆者が、初めて鮎の塩焼きを食べたのは、
社会人になって1年目のことでした。
日本料理屋の仲居をしていたことから、
勉強の一環として、京都貴船の川床へと、
上司が連れて行って下さったのです。
初めて見るきれいな鮎の塩焼きに、
とても感動したことを覚えています。
それと同時にきれいな食べ方がわからず、
緊張感を抱いたことも思い出されます。
鮎の塩焼きはとても美味しい料理ですが、
食べ方に悩みながら食べるのは嫌ですよね。
そこで、その当時に上司から教わった、
鮎を簡単に綺麗に食べる方法をご紹介します。
鮎は、このわたの特有の風味を楽しむので、
頭と尻尾、骨以外はすべていただきます。
① 尾びれ、背びれを手ではずす。
② 鮎を寝かせた状態にして、
骨から身をほぐすようなつもりで、
箸を寝かせて、身の部分全体を優しく押さえる。
③ 背びれを上にして立てたら、
先程と同様に、身を押さえてほぐしていく。
④ 頭の後方にお箸を入れて、皮を切る。
このとき、背骨まで切り離してしまわないよう
気をつけましょう。骨が引き抜けなくなります。
⑤ 鮎は立てた状態のままで、頭の後方部分に、
お箸を、背骨が通る程度の隙間を開けて立てる。
⑥ 頭を持ってゆっくりと横に引っ張る。
⑦ 食べ終わった後は、青紅葉やバラン等の
あしらいがあれば、外した尾びれや背びれを隠す。
これで、頭、背骨、尻尾だけを残した、
絵にかいたようなきれいな食べ方ができます。
成功するコツは、引き抜くときに力を入れずに、
ふわっと優しく、お箸でつかむことです。
ただし、冷めてしまっていたり、鮮度が低い、
育ちすぎている場合は、骨が取れにくいです。
ぜひ、旬の美味しい鮎を楽しみましょう!